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[Haskell処理系GHCのインストール]

Haskell処理系にはGHCやJHC、 Hugsなど複数あります。ここではGHCについて説明します。

GHC環境のセットアップ

1. GHCパッケージのダウンロード

GHCのパッケージをダウンロードします。
ソースコードのほかLinux, windows用のバイナリもあります。
この後3.でインストールする、Haskell Platformで対応しているバージョンである必要があります。 また、huskyのコンパイルで動作確認したバージョンは、パッケージのReadmeに記述されています。

2. GHCのインストール

ダウンロードしたパッケージを展開し、インストールします。
例えばソースコードをダウンロードし 64bit版 Linux (CentOS 6.2) にインストールする場合は以下のようになります。 以下の例ではghcのインストールに必要なライブラリのインストールについても示しています.(行頭の$はコマンドプロンプトです)
$ yum install glibc* gmp* 
$ tar jxf ghc-7.0.4-x86_64-unknown-linux.tar.bz2
$ cd ghc-7.0.4
$ ./configure
$ make install
(もし日本語ロケールに対応していないときは、Cに設定します。 export LANG=C;export LC_ALL=C)
これでHaskellコンパイラghcや、Haskellインタプリタghciがインストールされました。
ちょっと試してみるとこんな感じです。
$ ghc
ghc: no input files
Usage: For basic information, try the `--help' option.
$ ghci
GHCi, version 7.0.4: http://www.haskell.org/ghc/  :? for help
Loading package ghc-prim ... linking ... done.
Loading package integer-gmp ... linking ... done.
Loading package base ... linking ... done.
Loading package ffi-1.0 ... linking ... done.
Prelude> :q
Leaving GHCi.

3. Haskell Platformのダウンロード

ghcがインストールできたら、引き続き開発環境のセットアップを行います。
Haskell Platformのパッケージをダウンロードします.

4. Haskell Platformのインストール

OpenGL等依存関係のあるパッケージを事前にいくつかシステムにインストールした後、 ダウンロードしたHaskell Platformのパッケージを展開しインストールします。
$ yum install freeglut freeglut-devel fltk mingw32-freeglut
$ tar xzf haskell-platform-2011.4.0.0.tar.gz
$ cd haskell-platform-2011.4.0.0
$ ./configure
$ make
$ make install
$ cabal update
最後の行のcabalはHaskellのパッケージシステムのコマンドで、パッケージリストを初期化しています。 cabalを使ってhaskellのプログラムやライブラリをインストールすることが出来ます。

5. Haskellのライブラリインストール

cabalを使ってHaskellのライブラリをインストールする例を以下に示します。 オプションの--globalを付けない場合は、アカウント毎のインストールになります。
$ cabal install data-binary-ieee754 --global
$ cabal install vector --global
$ cabal install stream-fusion --global
$ cabal install bytestring-lexing --global
この他様々なライブラリがhackageDBに集められています.