Haskellで記述された純粋関数型デコーダHuskyのメモ


Huskyは、プロトタイピングや教育への利用を目的とした音声認識システムです。 処理の内容が理解しやすくかつ認識アルゴリズム細部へのアクセスが可能な新しい認識システムの実現法として、 パイプラインを用いた設計手法を提案し用いています。 パイプラインの実装には、遅延評価をサポートした純粋関数型言語のHaskellを用いています。 遅延評価を用いることで、計算の構造と実際の計算のタイミングを効果的に分離することができます。 これにより、パイプラインを関数の組み合わせとしてそのまま表現しつつ、任意長の時系列を効果的に処理することが出来ます。 データフロー実装上の細かな制御やガーベージコレクション等は全てHaskell処理系側の役割となります。

目次

  1. 純粋関数型言語
  2. Haskellについて
    1. Haskell処理系GHCのインストール
    2. Haskellインタプリタghci
    3. 関数
    4. 制御文
    5. letとwhere文
    6. 高階関数
    7. 入出力
    8. 糖衣構文
  3. Haskellリンク集
  4. 音声認識について
    1. 統計的音声認識の基本原理
    2. 重みつき有限状態トランスデューサ(WFST)

連絡先

作者ホームページをご覧ください.

謝辞

Husky(ver1)の研究開発は,JST研究シーズ探索プログラム(融合分野)の助成(2010.1-2010.12)を受けたものです.
最終更新日 2012年 9月 23日